1200から1340へ排気量UPの反省と改善

あれー?熱持ってくるとなんかカンカンいうぞー?

でもエンジン組んだときにロッカーのネジ外したらオイルジャンジャン出てきてるし、

リターンのホースを外してもオイルジャンジャンきてるぞ?オイルは回ってるの確認したんだけどな・・・

んで、カンカンいってる時にもう一度ロッカーのネジを外してみると・・・・

・・・・オイルが出てこない!!

オイルポンプの故障かと疑ってばらしたが異常無し。

試しにカムカバーを外して、チェックバルブのプラグからオイルを入れてみると・・・・

あれ?あれ?オイルがみんなピニオンに行っちゃうぞ。

さてこれはドーいう事なのか・・・僕の知人で詳しい人は・・・・・

ということでジュリアモーターサイクルの宮崎さん

(ほんとこの人は生き字引というかバイク詳しいんだなって感心しますね)

にメールをしてみると

「72までのポンプは、最初にピニオンに行くというよりも、ピニオンとロッカーに同時供給していると思って良いよ。

これは、ピニオンシャフトのサイドオイラーの独特の構造により、ロッカーへ行くオイルの量、圧共に、安定させているんだよ。(シャフト1回転に1回の供給)

72〜73のポンプは過度期で、俺が知っている限り三種類あるよ。

73年よりピニオンのオイルラインがエンドオイラーに代わったため、今までのポンプだと、ピニオンシャフトへのオイルの量が増し、圧が下がるので(特に低回転時)、リリーフバルブ(レギュレーションバルブ)を採用したのだよ。
採用したと言うより、機能を追加したと言う言い方のほうが正確かな。

で、72までのポンプのリリーフバルブの役割だけど、単にオーバーオイル、高圧になりすぎたオイルを、カムケース内に直接逃がす機能だよ。

サイドオイラーシャフトから、エンドオイラーシャフトへ、アップデートする場合は、後期のポンプを使い(出来れば81UPのやつ)ケースに穴加工が必要になるよ。」

おお、さすが。1340にする前に聞いておけばよかった。

つまり・・・

左は73年〜

エンドオイラーのオイル経路

僕の79年と同じで、

タペットスクリーンを通り、タペットや、ヘッドへオイルを送り、

一定油圧がかかるとリリーフバルブが上がりピニオンシャフトへオイルが行くという仕組み。

左は〜72年

サイドオイラーのオイル経路

タペットスクリーンを通りピニオンシャフト、タペット。ヘッドの3方向へ分岐する。

ピニオンへ行ったオイルはサイドオイラー機構なので行き止まり(サイドオイラーは1回転に1回しかオイルが入って行かない為)

オイルに圧力がかかりタペット&ヘッドへと流れていくという仕組み。

上記の73〜と同じだと思ってしまったのがそもそもの間違いだった。

つまりエンドオイラーにピニオンシャフトを変更したのに、

オイルポンプはサイドオイラーのまま組んでしまったのが問題だったわけです。

オイルに粘度があるウチは圧力がかかるので、ヘッドやタペットまでオイルが行っていたのですが、

熱を持ち粘度が無くなると、エンドオイラーにオイルが皆流れてしまいヘッドやタペットに行かないのです。

改善方法

1、ピニオンシャフトをサイドオイラーに戻し、カムカバーのブッシュもサイドオイラーに戻す。

2、オイルポンプとカムカバーを後期型に変える。(エンドオイラー)

1の場合は手間は大変だが正直安い。部品代を考えれば13000円位。

んでも結果的に、2のポンプ等の変更が後々いいんでない?って事になりました。。

運良くshokinさんからカムカバーを。masuterこと弟はべーションさんからはポンプをゲットできました。

で、後期のポンプをつけるには、クランクケースの穴あけ穴埋めをしないとならないのです。

オイルポンプの仕組みが違うので後期のポンプはそのままでは使えないのです。

当然ケース側の穴の位置や数も違いますね。

*エンドオイラーの写真の年式が79年なのは僕のバイクの写真だからです。エンドオイラーは73年〜ですので。

後期ポンプを使用するためにS&Sの地具を使い穴あけ

地具を使って穴あけをした結果写真の位置に穴が開きました。

今までリリーフバルブからケース内部に繋がっていた穴はメクラネジで塞ぎました。

ちなみにオープンプライマリーなのでプライマリへの穴は開けませんでした。

つまり〜72年までのタペットスクリーンを通りピニオンシャフト、タペット、ヘッド・・・と、いっぺんに3方向へ行っていたオイルを、

1.タペット、ヘッド

2.ピニオンシャフト

と2つに分けた訳です。

ちなみにS&Sの地具はエンドオイラーの位置に穴を開けるのではなく、元々の穴からリリーフバルブの位置まで斜めに穴を開けられるようになっていた為、カムカバー(タイマーカバー)を後期のエンドオイラータイプに変更しなくてもOKでした。(ピニオンのブッシュは前回エンドオイラーに変えてますので)

ちなみにサイドオイラーとエンドオイラーによるカムカバーの違いです。

ケースの穴の位置の違いから、カバーの穴の位置も違いますね。

まー疲れましたワー。

いい経験ですかね。そういうことにしときましょう。


BACK HOME


inserted by FC2 system