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そんで、問題のヘッド! 写真を見るとスタッドの根元が膨らんでいます。 実はこれ、ここのネジの締めすぎでヘッド部分に埋まっているネジ山が上に出てきてしまっているのです。 これによって、ガスケットの穴を広げて変形させてしまい、オイル漏れのきっかけを作っていたりするのです。 しかも、ロッカーカバーの穴までも広げてしまい、最悪ロッカーカバーを割る!なんてことも起こりうるんです。 規定トルクで締めましょう。 これはリコイルで対応します。 この辺は僕には無理!内燃機屋(輪工舎)さんに持ち込みです。 |
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バルブですがステムに傷や減りが無かったのでこれもカーボン落として再利用です。 それでこれ!ステムにモリブデンコーティングします。 フリクションロスが半分になり耐熱性UPや傷がつきにくい等ということです。結果的に耐久性が増します。 ヨーロッパ車に多いグラファイトコーティングと違い、コーティングが剥がれる事が無いそうです。(まあ、グラファイトって初期作動(ナラシ)だけの為らしいんでいいんですけどね) ・・・というか、上手く説明できませんが、馴染んでくるとガイド側にもコーティングのような効果が得られるらしいです。 レース車や白バイはこのコーティングが主流になってるところをみると、その信頼性が伺えます。 |
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ヘッド開けたんだったら、ガイドシールだけでも交換しておきたいですね。 ガイドはリン青銅(2種)で、制作します。
ちなみにナンでガイドシール付きのほうがクリアランスが狭いんでしょう?オイルが入りにくいところにきて、余計に、ヒートスポットになってしまうんでは?と考えるのは僕だけではないはず。
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ピストンも同様にモリブデンコーティングをし、再利用致します。 このモリブデンコーティングやってくれる所、ワ○セコでこのコーティングが採用され、今度新製品として世に出るそうです。
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余談ですがここには、エクセルシャーとか、トヨタ2000GTとかトライアンフとか、その他にもマニアックなエンジンが沢山転がっています。マニア垂涎ですね。 下のは工場長の乗っているヨタ8です。完全レストアされています。かっこいいなあ・・・・。 |